4/14に香川県でも非常事態宣言が出され、コロナウイルス問題は非常に身近なものとなってきています。コロナウイルスは未知のウイルスであるためその性質はまだ正確にはわかっていませんが、現時点では以下のような特徴があると考えられています。

#風邪に似た症状を起こすことが多い(発熱・咳・痰・息切れなど)
#かかっても約8割の人は無症状や軽症で、2割ほどの人は重症化する可能性がある
#無症状でも他人にうつす可能性がある
#人から人へうつる経路は主に飛沫感染である(飛沫感染=感染している人の咳やくしゃみで飛び散った飛沫を直接吸い込むことで起こる)
#飛沫感染は約2m以内の距離で起こり、換気の悪い屋内では特に起こりやすい

従って、当院に受診される”風邪っぽい”症状の患者さんの中には普通の風邪や花粉症・喘息の方もいれば、もちろん、コロナウイルス感染症の方もいるかもしれませんが、それらを事前に見分けることは非常に困難です。かといって当院のような小さなクリニックでは、患者さん同士がうつしあってしまうことを避けるための動線の確保(例えば、入り口を分けるとか)は不可能です。また、本来であれば我々スタッフも感染予防のために標準予防策(マスク・ガウン・フェイスシールド・手袋の着用)を行い、さらには診察毎にそれらを交換することが必要ですがいずれの物品も不足しており、入荷の目処も立っていない状況です。
こういった中でできるだけ患者さんをお断りせず、なおかつスタッフや他の患者さんの安全を確保するための方法を考えた結果、”風邪っぽい症状”で来院された全ての患者さんを対象に電話診療を導入することを決定いたしました。患者さんには車中で待機いただき、電話をつないで医師が対応させていただきます。また、どうしても直接の診察が必要と判断した場合は、飛沫感染のリスクが最も下がる屋外で医師のみが診察させて頂くこととしております。

体調が悪い中、電話でのみの対応となる患者さんにはご不便をおかけします。
なんの体調不良もなく、いつもの診察に来た患者さんは防護服を着たスタッフを見かけたら不安になるかもしれません。
手作りで見栄えの悪い防護服は余計に皆さんに心配をおかけするかも。。

でもこのような対策をとるのは、これを読んでくださっているあなた自身を含めできるだけ多くの人の安全を守るためとご理解いただき、みなさん一人一人に今一度ご理解とご協力をお願いする次第です。何卒よろしくお願いいたします。